「Happy Birthday to You」は著作権が消滅していた！？

著作権とは

著作権とは、創作物（音楽・文芸作品・映像作品等）を創作した人の権利です。創作物を無断で利用する行為は、著作権を侵害することになります。

「Happy Birthday to You」は、誰もが一度は聴いたことがある誕生日の歌です。この曲を作曲したのはパティ・ヒルズとマイルドレッド・J・ヒルです。

「Happy Birthday to You」は1901年に作曲され、1920年に著作権登録がされました。その後、著作権が何度か移転し、1990年代には米国の音楽出版社、ワーナー・チャペル・ミュージックが著作権を持っていました。

しかし、2015年9月22日に米国の連邦裁判所が判決を下し、この曲の著作権は消滅していたと判断されました。判断理由は、著作権登録がされていた時期に、歌詞が含まれた楽譜が公開されたため、著作権消滅の期間内に書籍や音源などで使用されるようになったということです。

「Happy Birthday to You」が著作権消滅となったことにより、誰でも自由に使用することができるようになりました。ただし、曲には別の著作物（例えば、歌詞の翻訳やアレンジ）が含まれることがありますので、使用する際には注意が必要です。