風鈴の音が風景に加わり「風物」と呼ばれるようになった
「風物詩」という言葉は、風景の中で見ることができる季節感や風の音、匂いなどを表した日本語です。この言葉が生まれたきっかけは、江戸時代の風習にあります。当時、風鈴をつるした店や家が多くありました。夏の風に揺れる風鈴は、音色を響かせるたびに風景に溶け込み、まるで一緒に「風物」として感じられることから、このような言葉が使われるようになったとされています。
古くは宴席の食事における壺や杯、料理にも使われていた
「風物詩」は、今では風景を表す言葉として知られていますが、古くは「壺詩(かめうた)」「杯詩(さかづきうた)」「饗詩(きょうし)」と呼ばれ、食卓に並ぶ料理や飲み物を表す言葉としても使われていました。歌や和歌にも取り入れられており、それらは品の良い行事や宴会で人々に愛されていました。
まとめ
「風物詩」という言葉は、風景の中で起こる音や匂い、季節感など、景色が持つ独特の雰囲気を表した言葉です。その名前の由来は江戸時代に風鈴が街中に多く吊るされたことから来ており、古くは食卓での料理や飲み物を表現する言葉としても用いられていたことがわかります。
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