世界最大のゴムの木と、その不思議な風景

豆知識

世界最大のゴムの木は、南米アマゾン川流域に生息する「ヘベロノキ」です。高さ60メートル、幹周60メートルにも及ぶ巨木で、その大きさから「ゴムの女王」とも呼ばれています。

雑学

ヘベロノキの特徴的な風景として、幹から白い乳液が滴り落ち、その周りに黒い煙が立ち込める様子が挙げられます。これは、ゴムの収穫時に幹を切り開いた際に出る乳状の液体に、火をつけて硬化させることでゴムとして加工されるためです。この際に生じる煙が周囲を包み込むため、不思議な光景が生まれます。

また、古くからヘベロノキは、そのゴムのために欧米諸国に大量に輸出され、黄金のように扱われていました。しかし、ゴムの需要が急増した19世紀末には、南米の人々が必要としていた食料を奪い、土地を荒らすようになってしまいました。その後、アジアでゴムの栽培が成功したことにより、南米のヘベロノキは利用されることが減り、今ではその数も激減してしまっています。


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