日本語での「月」の表現にちょっとした秘密がある!

月によって、読み方が異なる?

日本語には、「月」を表す言葉はいくつかあります。例えば、「つき」と言えば、一般的にはもっともポピュラーな言葉だと思われます。しかし、「がつ」ともいいますよね。これは「1月」「2月」というように、月の数え方としてよく使われます。

なぜ「月」にも複数の表現があるのか

これには、意外な理由があります。実は、日本語に最初から「月」を表す言葉が存在しなかったのです。古代の日本では、中国から漢字を導入するにあたり、「月」の字を「つき」と呼びました。しかし、日本自体には本来、別途の月の呼び名がありました。

それが、「かづき」という言葉。これが、日本で自生している「ススキ」という植物のことで、その秋になって穂が実り、美しい黄金色に色づいていたため、「かづき」=神の実りが落ちる月、と表現されたんです。

つまり、一般的に使われている「つき」とは…?

そう。それは、当初の中国からの漢字文化を受け継いだもの。日本人は、「つき」と呼んでいましたが、別に自然に生えている「ススキ」というものが、日本での月を表す言葉として定着したことはありませんでした。しかし、後に日本においても「月」という字が、広く使われるようになっていったため、それが流布し、現在では「つき」「がつ」の二つの用語が普及している、というわけです。

うーん、なるほど。知っていればちょっとカッコイイ!

どこかで誰かに話したくなる、なじみのある話題ですよね。「ススキが元だったんだよ!」と、すかさず話始めてみると、皆さんもきっと驚かれることでしょう。


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