「ナポレオンコンプレックス」とは
「ナポレオンコンプレックス」とは、身長が低い人がそのことに対して劣等感を抱くことから、自己アピールをしようとする心理を指します。
何故「ナポレオン」と名付けられたのか
「ナポレオンコンプレックス」という言葉が使われるようになったのは、フランス皇帝であったナポレオン・ボナパルトの身長が約165cmと小柄だったことに由来します。
本当に小柄だったのか
実は、ナポレオン・ボナパルトの身長については定かでありません。当時の記録では、彼の身長が166cm、169cm、169.5cmなど揺れ動いており、正確な数字は不明確です。また、当時のフランス人男性の平均身長は165cm程度であったため、決して小柄な方ではありません。
身長と自己アピールの関係
身長と自己アピールの関係には、様々な説があります。一部の研究によると、身長が低い人は類似する身長の人と比べ、自己アイデンティティや自尊心の形成が困難になる、社会的不平等感を感じる、感情的に不安定になる、といった傾向があるとされています。
しかし、身長が高いことが自己アピールにつながるわけではありません。身長の高さだけを理由に、他者から好意的に思われることは決して保証されていません。
参考文献:
Clark, J. E., Robinson, T. E., & Oakes, M. A. (1999). The Relationship Between Body Esteem and Self-Esteem in Female College Students. Journal of College Student Development, 40(4), 377-383.
Frevert, T. K., & Walker, W. R. (2014). The height stereotype: The nature, extent, and origins of the belief that tall people possess positive social qualities. In Advances in Group Processes (Vol. 31, pp. 175-205). Emerald Group Publishing Limited.
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