日本の果物で唯一、種が外側にあるのはなぜ?

種実共生関係の進化

日本で栽培されている果物の多くは、果肉の中に種がある構造をしています。しかし、唯一逆に種が外側にある果物があります。その果物とは、柿です。

柿の種が外側にあるのは、種実共生関係という進化の結果です。種実共生関係とは、動物が果実を食べることで種子をまき散らすことで、植物が繁殖するための関係です。

柿の場合、果実が熟する前に種子が実を覆い隠すように成長します。これによって、果実が熟すと同時に種子が飛び散って種実共生関係が成立するのです。

干し柿の由来

また、柿が干されるようになったのも、この種実共生関係が影響しています。柿の種子は繊維質が強く、消化不良を引き起こすことがあります。しかし、干された柿は種子が繊維質を失い、消化しやすくなります。このように、柿が種を外にもっている構造が干し柿の由来にも繋がっているのです。


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