エレベーターに作用する力の変化
高層ビルのエレベーターに乗ると、上昇や下降する際に「ジュンッ」という衝撃音が聞こえ、加速や減速に伴って身体に重さを感じることがあります。しかし、実際には上昇や下降による速度変化に起因する身体への力の変化が原因となっています。
エレベーター内にいる人は、エレベーターと同じ速度で上昇や下降をしているため、重力による身体への力は一定です。しかし、高層ビルのエレベーターは、目的階に到達する前に数十秒で加速・減速を繰り返すため、身体に作用する力が変化します。
加速中は身体に昇り方向の力がかかり、減速中は反対方向の力がかかるため、身体の感覚を刺激します。特に、急激な速度変化が起こると、身体により大きな力が加わるため、エレベーター内が揺れるような感覚があります。
空気抵抗による減速の緩和
また、高層ビルのエレベーターは高速で上昇・下降するため、空気抵抗が発生しています。しかし、エレベーター内に居る人数が多いほど、空気抵抗が減少し、エレベーターの減速がより緩和されて感じられるようになります。
つまり、高層ビルのエレベーターが早く感じる原因は、身体に加わる力の変化と、空気抵抗による減速の緩和にあります。エレベーター内にいる人数が多ければ多いほど、乗り心地が改善されるため、通勤ラッシュ時などは助かりますね。
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