苦味成分
緑茶はカテキンという成分が豊富に含まれており、その中でも特に苦味を持つのがエピカテキンガレート(ECG)という成分です。このECGは茶葉に含まれる酵素「ポリフェノールオキシダーゼ」により、カテキンから生成されます。
湯の温度
また、緑茶の苦味は湯の温度にも関係しています。熱湯でいれると、ECGが過剰に抽出されて苦味が強くなります。一方で、温度が低いとECGの抽出が不十分になり、茶葉の旨味や香りが引き出せません。
部位別の苦味
緑茶には茶葉の部位によって苦味の強弱が変わります。最も苦味が強いのは茶葉の先端部分に集まっている「一芯(いっしん)」です。一方で、茶葉の中央部分には旨味が多く、苦味は少なくなります。
旨味成分
緑茶にはカテキン以外にも、テアニンやカフェイン、フラボノイドなどの成分が含まれています。これらの成分が複雑に絡み合うことで、緑茶の独特な味わいが生まれます。特にテアニンは甘みや旨味の成分であり、茶葉の育ち方や製造方法によって異なる旨味が表現されます。
緑茶の苦味や旨味は、茶葉自身が持つ成分や、湯の温度、茶葉の部位など様々な要因によって影響を受けます。一度じっくりと味わって、その深い奥深さを感じてみましょう。
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