世界で最も高価なスパイス、サフランの価格について

サフランとは？

サフランとは、キンポウゲ科の植物、クロッカスの花の柱頭（しつとう）から採取される香辛料である。古代から医薬品や風味料として使われている。また、色素としても使われるため、旧約聖書にも登場する。主にイラン、スペイン、インドなどで生産されている。

サフランは、その品質や産地によって価格が大きく異なる。2019年時点での最高価格は、1ポンド（約454g）あたり5,000ドル（約54万円）程度である。これは、品質が極めて高く、採取量が少ない「マンチズサフラン」という種類のものの価格である。

ただし、一般的なサフランの価格は、1gあたり2ドル（約220円）程度である。しかし、作付け、収穫、加工などが手作業であるため、生産量が限られており、安定的な供給が難しく、いつでも価格が変動することが特徴である。

一般的なレシピでは、サフランは半グラム程度使用される場合が多い。1kgあたり200万本の花が必要であり、約80時間の収穫時間が必要である。そのため、1グラムあたりの値段に換算すると、2-3ドル程度となる。サフランを大量に使用する場合には、非常に高価になることが予想される。