ミツバチの秘密

ミツバチが蜜を作る仕組み

蜜を作るために、ミツバチは花の蜜を集めます。集めた蜜を喉袋と呼ばれる器官に貯めます。喉袋には、唾液と混ざった酵素が含まれています。この酵素が花の蜜の成分を分解して、蜜を消化します。

蜜が消化されると、ミツバチは巣で飛んで蜜を吐き出します。吐き出された蜜は、一定の温度と湿度が保たれた巣の中で水分が蒸発し、濃縮されます。この濃縮された蜜が、蜂蜜になります。

ミツバチは、ダンスを使って巣の仲間たちとコミュニケーションをします。このダンスによって、蜜の場所や距離などを伝えることができます。

ダンスの種類には、円舞（えんまい）ダンスと縦揺（たてゆれ）ダンスがあります。円舞ダンスは、蜜源が近い場合に使われます。蜜源の方向を示す踊り方をします。縦揺ダンスは、蜜源が遠い場合に使われます。蜜源の方向と距離を示す踊り方をします。

ミツバチの女王蜂は、体の大きさや形が他のミツバチと違います。また、生殖器官を持っているため、産卵をすることができます。

女王蜂は、一度に多数の卵を産みます。産み始めたら約3年間、毎日卵を産み続けます。巣の中で、女王蜂には特別な食べ物が与えられ、体に必要な成分が含まれています。

一方、働き蜂たちは、食べ物を集めたり、巣の清掃を行ったりします。巣の中で、女王蜂の匂いを感じることで、女王蜂が健康でその後の繁殖活動に問題がないかを確認します。