日本最大の蜂が顔を出す季節

概要

日本最大の蜂「スズメバチ」が顔を出す季節がやってきました。8月下旬から9月上旬にかけて巣作りや繁殖期を迎え、人間と接触して攻撃を仕掛けることもあるため、注意が必要です。

スズメバチは、日本最大の蜂で、体長は3〜4㎝にもなります。黒褐色の胴体に黄色い体毛が生えており、特徴的なのは、前脚にある「鋭い爪」と、「腰部にある黒い斑点」です。この斑点は、個体差があるため、”天使の翼””半月”とも呼ばれます。

スズメバチが作る巣は、樹上に作られるタイプと地中に作られるタイプがあります。

・樹上に作られる巣

樹上に作られる巣は”ノスドル”と呼ばれ、蜜蜂の巣と同じように蜜蜂蜜のサプライズを送るために作られます。形は一般的な巣の形とは異なり、パッションフルーツのような形をしており、高さ1m、幅1m以上になることもあります。

・地中に作られる巣

地中に作られる巣は、”アジ”と呼ばれます。直径50㎝以上、高さ70㎝、地中深く埋められていることが特徴的で、入り口からは巣が見えません。

スズメバチに刺された場合、痛みやヒリヒリ感、赤み、腫れが現れます。もし症状がひどい場合は、アナフィラキシーショックを招き、命に関わる場合があります。

刺された場合は、まずは治療します。刺された場所を清潔な水で洗い、熱湿布などで痛みを和らげます。痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤を飲みます。

スズメバチが登場する季節になりましたが、適切な対処法を知っておけば、安全に過ごすことができます。特に、スズメバチの巣を発見した場合は、近づかずに速やかに警察などに連絡するようにしましょう。