概要
ノグチゲンゴロウは、日本在来のカナヘビ科の爬虫類であり、全長20cmほどの小型爬虫類です。愛媛県中予地方にのみ生息しており、山地の河川や湿地帯に生息しています。しかし、現在ノグチゲンゴロウは、愛媛県の特定天然記念物に指定された珍しい種であり、絶滅危惧種として日本のレッドリストにも登録されています。
特徴
ノグチゲンゴロウは、小型で美しい色使いが特徴です。体色は、茶色や暗緑色が基調で、腹部は薄い色で、緑色やイエローが入ったものもいます。また、尾の先が尖っていることが特徴的で、その形は細長く鉛筆の先のようになっています。
生態
ノグチゲンゴロウは、比較的温暖な地域に生息していますが、昼行性で仲間同士で一緒に日光浴をしたり、餌を探したりします。食べ物は、主に昆虫で、蜘蛛や小さな節足動物も食べます。繁殖期は5月頃~6月下旬頃で、オスは地面を掘りながらメスを誘います。
保全活動
絶滅危惧種であるノグチゲンゴロウですが、愛媛県では1996年から保護活動が進められています。現在では、天然記念物に指定され、巣箱の設置や、森林環境整備、保護のための啓蒙活動などが積極的に行われています。しかし、野生下での生息数が不明であり、不確実性が高い状況が続いています。
まとめ
ノグチゲンゴロウは、愛媛県に生息する小型の爬虫類であり、美しい色使いが特徴的です。しかし、その数は減少の一途をたどっており、現在絶滅危惧種として指定されています。保護活動は行われていますが、その効果は不確実なままです。 自然環境の保全が求められる種の一つです。
参考文献:
コトバンク「ノグチゲンゴロウ」
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