反射神経の速さについて

豆知識1：反射神経とは

反射神経とは、身体の緊急を要する刺激に対して、自律的に身体が動くことをいう。転んだ時に手を出すことや、熱いものに触れた時に手を離すことなどが代表的な反射運動である。

反射神経の速さは、神経伝達物質の運搬速度が主要な要因となる。神経伝達物質は、ホルモンとは異なり、血液ではなく神経伝達路を通じて運搬される。このため、神経伝達物質の運搬速度が早いほど反射神経は速くなる。

最速の反射神経を持つのは、サッカーのゴールキーパーである。研究によれば、プロのゴールキーパーの反射神経は、平均的な人よりも200msも速い。これは、ボールがゴールに向かって飛んでくる際、反応するための時間を稼ぐことができる。

反射神経は、トレーニングによって鍛えることができる。例えば、テニスなどの球技をすることで、ボールを見た瞬間に反応する反射神経を鍛えることができる。また、ジャンプロープなど、繰り返し行う簡単な運動でも効果的である。