カエルは体内に自己防衛に使う毒を持っている

ダルマガエルの毒

カエルというとかわいらしいイメージがありますが、その中には人間にとって危険な毒を持っているものもいます。例えばダルマガエルと呼ばれる、南アメリカやアフリカに生息するカエルは、体内に皮膚に塗ったり煮出したりすると、人間にとって致命的な毒を持っています。

ダルマガエルの毒は、ヒアリなどの昆虫を強烈な麻酔作用で麻痺させ、捕食するために進化したものですが、人間にとっても同じような効果をもたらします。毒の主成分はビタミンB群に似た成分で、内臓や筋肉、神経系にダメージを与え、呼吸困難や心拍数の低下、けいれんや意識不明などの症状を引き起こします。

アマガエルの毒

また、日本に生息するアマガエルも、体内に自己防衛に使う毒を持っています。その毒はダルマガエルのように致死的ではないものの、強い血管拡張作用や血球球形貧血を引き起こすため、口に入れると吐き気や嘔吐、顔面蒼白、手足麻痺や胸部の痛みなどの症状が現れます。

しかし、この毒を使った民間療法もあるといいます。例えば、アマガエルの毒を養生用のテープに塗り、それを痛い箇所に貼り付ける方法です。毒が血管拡張作用をもたらすため、痛みが和らぎ、傷口が早く治るという効果があるとされています。


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