グミベアの誕生秘話

背景

1920年代、ドイツでは動物の形をした食品が流行し、その中でも特に成功したのがグミキャンディでした。しかし、第二次世界大戦後、ドイツは混乱期を迎え精糖業が衰退したため、グミキャンディの製造も縮小されました。

誕生

そんな中、ドイツの菓子メーカーであるハルボロ社のオーナー、ハンス・リーガーやその妻キッドリンは、ドイツで販売されていたグミキャンディの「髭なし男性」や「ワイングラス」などのフォルムよりも、よりキャラクター性の強い動物の形をした食品が欲しいと考えていました。

ある日、キッドリンは自宅のキッチンで、ゼラチン、グルコースシロップ、砂糖を混ぜ、着色して型に流すという方法で、初めてグミベアを製造したといわれています。そして、このグミベアは人気を博し、現在でも世界中で親しまれています。

おまけ情報

– 最初のグミベアは、頭部、手足、胴体が別々に販売されていましたが、1940年代から一体成型に変更されました。
– 一体成型になったときに、赤色のグミベアにはラズベリー味、緑色のグミベアにはライム味が、それ以外の色にはレモン味がつけられるようになりました。
– グミベアのフレーバーは、現在はフルーツ味が主流ですが、かつてはピーナッツバター味やピザ味など、珍しいフレーバーも存在しました。