スニーカーの歴史と由来

スニーカーとは？

スニーカーとは、もともとはスポーツシューズの一種で、靴底がゴム製で摩擦を減らし、走りやすくするために開発された靴のことです。

スニーカーの起源は、19世紀後半にアメリカで発明された「プライマリーズ」と呼ばれる靴から始まります。この靴は、ゴム製の靴底と布製のアッパー（靴の甲）を合わせた最初のスポーツシューズでした。

その後、1920年代には、バスケットボール選手のために開発された高級な革製バスケットボールシューズが登場しました。この靴がスニーカーの原型となり、現在のような多様なデザインのスニーカーが誕生するきっかけになったのです。

「スニーカー」という名前は、靴底がゴム製で静かに歩けるため、その音が「スニー」という音に聞こえることからきています。当初は「プライマリーズ」と呼ばれていたこの靴が、「スニーカー」という名前で一般的に知られるようになったのは、アメリカ合衆国で1940年代に入ってからのことだそうです。

スニーカーは、その初期からスポーツ選手たちの象徴として見られてきました。シューズの特殊なデザインや機能性は、スポーツに特化していることの証明として捉えられることが多かったのです。

しかし、1970年代以降、HIP-HOP文化が隆盛を迎えると、軍靴とともにスニーカーが彼らのオーセンティックなスタイルの一部となりました。以来、スニーカーは、様々なファッションのスタイルアイテムとして定着しているのです。