古代エジプトの「ヘカトンブス」という薬物
古代エジプトでは、死者を保存する際に使用するエンバーミングのためや、医者が病気を治療するために、複数の植物を混ぜた特殊な薬物が使われていました。
「ヘカトンブス」の成分
その中でも最も有名なのが、「ヘカトンブス」と呼ばれる薬物です。この薬物は、古代エジプト時代の医者が使用した「最初の麻薬」とも言われています。
「ヘカトンブス」は、複数の植物を人工的に発酵させたものです。その成分には、アルコール、オピウム、ヘンバン、イリアリア等の植物のエキス、そして動物の脳や腎臓が含まれていました。
「ヘカトンブス」の効果
「ヘカトンブス」は、強い鎮痛効果を持っていたため、外科手術中に患者が意識を失うように使用されていました。また、幻覚を起こす成分が含まれていたため、宗教的な儀式にも使用されていたとされています。
しかし、これらの効果の一方で、「ヘカトンブス」はかなり危険な薬物でもありました。過剰な使用によって、呼吸不全や中毒になることもあったとされています。
現代の麻薬
現代の麻薬には、コカインやヘロイン、メタンフェタミン等様々な種類がありますが、その中でも最も広く使用されているのは、大麻と言われています。
大麻に含まれる成分のひとつであるTHCは、鎮痛効果を持っているため、医療用途で使用されることもあります。ただし、大麻の過剰使用によって、脳に悪影響を与えることがあるため、合法化には慎重な意見も多くあります。
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