背景
アルゼンチンのパタゴニア地方にあるクルーセイド湖は、氷河の水が流れ込む美しい湖です。しかし、この湖の水には不思議な謎があると言われています。
クルーセイド湖の水の謎
クルーセイド湖の水は、美しく青く、清澄でありながら、調べてみると鉛筆のような臭いがします。また、この湖の水を触ると、なんとヌメリを感じるのです。このヌメリは、水が人間の肌に触れる際に引き起こされる「湯気現象」とは異なります。
ヌメリの正体は
湖の水には、微生物の一種である「ナノフラジェリ」が含まれているためだと言われています。ナノフラジェリは、膜状の生物で、タンパク質と糖分が主成分です。そして、この微生物が湖の中で繁殖し、膜を作ることで水面に浮遊します。湖の水がヌメリを帯びるのもこうした「ナノフラジェリ」が原因のひとつです。
鉛筆のような臭いは
更に、クルーセイド湖の水に含まれる硫黄化合物が、鉛筆のような臭いを発生させる原因であることが判明しています。
まとめ
クルーセイド湖の水には、ナノフラジェリと硫黄化合物が含まれ、特有の臭いやヌメリを感じさせる謎があります。しかし、これらは温泉など、多くの自然の水にも同様の物質が含まれていることが知られています。湖の水の謎について、研究が進められることにより、自然水には、人間が知らない様々な成分が含まれていることが明らかになっています。
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