ハチミツが蜂の吐き出物であることがある

蜂の吐き出物？

実は、ハチミツは蜜蜂が花から集めた蜜を消化したものです。蜜には多くの酵素が含まれており、蜜蜂が取り込むことで体内で消化酵素によって分解されます。その際に、甘みや風味を生み出す物質が生成され、それがハチミツになります。

ところが、これには例外があります。蜂が花の代わりに樹液を集めている場合、その樹液は蜜蜂の消化酵素で分解することができません。そのため、蜂はこれを“吐き出し”、その後再び収集し直して喉に詰まらせることで、これを食べることができるようにしています。このように、食べ物を吐き出して再利用する動物は他にもいるため、蜂がこれをすること自体は珍しいことではありません。

蜂の吐き出しである「黒蜜」とは？

そして、この蜂の吐き出しを集めたものが「黒蜜（こくみつ）」です。蜂の吐き出しは細菌が繁殖しやすく、また砂糖の含有量が少ないため、一般的な蜂蜜よりも保存期間が短くなります。しかし、その代わりに豊富な栄養素を含んでおり、健康に良いとされています。

まとめ

ハチミツが蜂の吐き出物である「黒蜜」であることがあることをご紹介しました。蜜蜂が樹液を食べ、これを再利用することで作られるため、一般的なハチミツよりも保存期間が短く、栄養価が高いとして注目されています。