背景
現在、世界一高い山として知られているのはエベレスト山ですが、実はかつては別の山が世界一高かった時期があります。その山とはキャンプトン山という山でした。
名称の変更
キャンプトン山が世界一高い山とされたのは19世紀末のころで、それまではヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガ山が世界一高かったとされていました。しかし、当時ではキャンプトン山がまだ踏破されていなかったため、正確な高さが分からず、カンチェンジュンガ山が世界一高いとされていました。
その後、キャンプトン山が踏破され、正確な高さが測定された結果、カンチェンジュンガ山よりも高かったことが判明し、世界一高い山とされるようになりました。しかし、その後もう1度、名称の変更があります。
再度の名称変更
キャンプトン山が世界一高かった時期から1世紀以上経った2005年、中国とネパールの国境に位置する山が正確な測定された結果、エベレスト山よりも高かったことが発表されました。
この山の名称は、前述の通り中国とネパールの国境に位置しているため、中国名とネパール名がありました。中国名は「珠穆朗玛峰(しゅもらんまほう)」、ネパール名は「サガルマータ(Sagarmatha)」と呼ばれていました。
国際的には、この山についてはエベレスト山と呼ばれることが一般的でしたが、2005年の発表をきっかけに、さまざまな団体で名称の変更が提唱されるようになりました。そして2008年、国際的な地理学委員会での議決により、正式に「珠穆朗玛峰/サガルマータ/エベレスト(Mount Everest)」という名称が定められました。
まとめ
世界一高い山として知られているエベレスト山ですが、かつては別の山が世界一高かった時期があり、また、再度の測定によって名称も変わりました。このように、自然現象も時間とともに変化するものであることを示すエピソードです。
参考文献:
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