日本のファミレスでよく見かけるメニュー「ハヤシライス」の由来

ハヤシライスとは？

「ハヤシライス」とは、日本のファミリーレストランやカフェなどでよく見かける洋食メニューの一つです。「洋風ビーフシチューをご飯にかけただけ」といった感じの料理で、シチューを炒めたルーを用いて作られるのが基本的な作り方です。

ハヤシライスの由来

「ハヤシライス」という名前は、明治時代末期から大正時代にかけて活躍したフランス人シェフ、ジャン・ハヤシーにちなんで名付けられたといわれています。当時、横浜や神戸などの港町でお金持ちの留学生や外交官たちを主な客層とする洋食レストランが数多く存在し、その中でハヤシーはメニューの開発に携わっていたといいます。

そんな中、日本の食材に合わせた新しい料理が求められる中、ハヤシーはビーフシチューに日本の醤油やみりんを加えて調理した「ハヤシシチュー」という料理を誕生させました。そして、これをご飯の上にかけて出すようになったのが、現在の「ハヤシライス」の原型となったそうです。

変化していくハヤシライス

今日では、ハヤシライスは日本人にとっておなじみのロングセラーメニューとなっていますが、ご飯の上にかけることはなく、シチューとご飯が別々に提供されるレストランも多く存在します。また、シチューにはいろいろな具材が加えられ、辛口やマイルドな味わいなどバリエーションも豊富です。