日本初の軽自動車「コロン」の誕生秘話

背景

1960年代、高度経済成長期を迎えた日本では、自動車の普及が急速に進みました。しかし、当時の自動車は大型・高級車が主流で、一般市民には手が届かない価格帯でした。 そこで、自動車業界はコンパクトカーの開発に注力するようになり、1962年にはダイハツ工業が「ミゼット」を発売しました。

誕生秘話

一方、スズキは自動車メーカーとしての地位を確立するため、軽自動車の開発に力を入れていました。1963年、スズキは「コロン」という軽自動車を発表しました。名称の由来は「小さな車」という意味の英語で、当時の軽自動車の中でも特にコンパクトサイズだったため、適切な名前となりました。

しかし、コロンの開発は容易なものではありませんでした。当時の日本の道路事情は整備されておらず、舗装もされていない未舗装の道路が多数存在しました。そのような道路環境に対応するため、コロンはどんな悪路でも走行できるように設計されました。また、当時はエンジンが不足していたため、コロンは小型ながら十分なパワーを持ったエンジンを採用しました。

まとめ

スズキのコロンは、当時はじめてのコンパクトサイズの軽自動車であり、日本の軽自動車産業の発展に大きく貢献しました。その後、スズキはコロンを基にさらなる軽自動車の開発を進め、現在では軽乗用車の主要メーカーの1つとなっています。


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