電話の番号にはなぜ7桁が多いのか

背景

かつて、電話は全て手回し式で、一番最初の数字を入力すると、その数字に対応した回転数でセントレーベル(通じる線)を探し出して、そのセントレーベルを通して通話をつなげる仕組みでした。最初の桁が1、2、3の場合、それぞれから始まる回転数を求め、それ以外の数字のセントレーベルは共用しなければなりませんでいた。

理由

当時、技術の限界により、一つのセントレーベルに付き最大で10本しかまとめられませんでした。そして、一番上の桁が1、2、3の番号に割り当てられるセントレーベルはそれぞれ別々に確保することができましたが、それ以外の番号は分けることができなかったのです。そのため、全ての番号にセントレーベルを1つづつ割り当てた場合、必要な回線数が足りず、電話が繋がらなくなってしまう恐れがあったのです。

その後、技術が進化して、セントレーベルに線をまとめることができるようになり、番号が増えたことによって、7桁、8桁、9桁の番号が現れましたが、当時の電話会社が実施している設備が7桁の制限に対応したものであったこと、および銀行、病院、自動車などの固定の電話番号が多かったことが、7桁が広く普及する理由とされています。

まとめ

電話の番号が7桁が多い理由は、セントレーベルが一つの番号に対してしか割り当てられなかった技術的制限と、電話会社が7桁の設備強化を行ったためです。7桁が定着した後にも、銀行、病院、自動車などの固定番号が多いことが、文字列が短い番号への移行を遅らせた理由とも言われています。


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