女性マラソンの起源

豆知識1:オリンピックにおける女性マラソン

オリンピックにおいて、女性マラソンが正式種目になったのは、1984年のロサンゼルスオリンピックからです。それ以前は、女性のマラソンは非公式種目として開催されることがありました。しかし、多くの人が女性が長い距離を走ることは不可能だと信じていたため、一定の距離を超える競技には参加ができないとされていました。ロサンゼルスオリンピックで初めて、公式種目として女性マラソンが採用され、アメリカ合衆国のジョーン・ベノイトが優勝したことで、女性の長距離走にも光が当たったのです。

豆知識2:女性マラソンの起源をたどる

女性マラソンの起源は、1970年代にニューヨークで開催されたレースに遡ります。当時、ニューヨーク市には、多くのランナーがいました。しかし、彼女たちは男性に比べて、公式レースに参加することができる機会が少なかったのです。そこで、女性ランナーたちは、自らが主催するレースを開催するようになりました。彼女たちが主催した最初のレースは、1972年に開催された「女性のマラソン」というものでした。このレースは、わずか7人の女性ランナーが参加したものでしたが、これが女性マラソンの始まりとなったのです。

豆知識3:女性のためのマラソン大会が全国に広がる

女性たちによって始められた女性マラソンは、やがて全国に広がっていきます。1974年には、女性たちが主催した「ニューヨーク・シティ・マラソングループ」という組織が設立され、女性たちによるマラソン大会が全国的に開催されるようになりました。そして、1980年には、「アベニューレディースマラソン」という、女性ランナーのみが参加できるマラソン大会が東京で行われます。これが、日本で初めて開催された女性限定のマラソン大会となりました。

女性たちが自らの力で、女性マラソンを始め、多くの人々にその魅力を広めたことは、大きな意義を持っています。女性でも長距離走に挑戦することができるということを証明したことによって、世界中で女性スポーツの発展につながったのです。


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