世界一高い山の地殻の厚さは5km以下

豆知識1: エベレスト山の高さと地殻の厚さの関係

世界一高い山として有名なエベレスト山の高さは8,848mですが、その地殻の厚さは意外にも5km以下とされています。

地殻の厚さとは、地球の表面から地球の中心に向かって厚くなっていく地球の構造の一つで、地球の表面の岩石層から地球のマントルにかけての深さを指します。

エベレスト山の周辺地域は、インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突によってできた「ヒマラヤ造山帯」に位置しており、この地域はかつて海底だった地域です。そのため、エベレスト山周辺の地殻は海洋プレートからの衝突が起こって厚みが増しているとされています。

一方、日本の地殻厚は山岳地帯で最大で数十kmにも達することがあります。これは、日本列島が海底火山からできた陸地であるため、海底プレートが上陸して、地殻が膨張したためだとされています。

一般的に、山が高いほど地殻も厚くなっていると考えられています。しかし、エベレスト山のように地殻が薄いにも関わらず高い山もあります。これは、地球の構造によるもので、地球のマントル部分の熱対流によって、地殻が移動し、押し上げられた山とされています。