日本人はなぜ右側通行なのか？

1. 歴史的背景

日本で右側通行が一般的になったのは、江戸時代（1603年～1868年）にさかのぼることができます。その当時は、人々が歩く道路や橋が細く、馬や人力車などの交通が混み合っていました。そのため、それらがすれ違う際に右手を合わせるようになり、次第に右側通行が広まっていったのです。

2. 世界の交通事情

日本が右側通行の国であるのに対し、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏の国々は左側通行が一般的です。これは、18世紀ごろに馬車が普及した際、騎手が自分の左側に剣を下げていたため、右側通行が困難であったからと言われています。

3. 変化する世界

現在、世界的には左側通行の国が多い傾向にあり、中国などの新興国でも左側通行に移行する国が増えています。一方、日本では観光客などの外国人に配慮して、道路での歩行では左側通行を促す案内がされるようになってきました。