豆知識
体が冷えると、血流が悪くなります。それによって、酸素や栄養素が細胞に届きにくくなります。そのため、体の末端部分(手足、指、鼻など)が冷えると、細胞が酸欠状態になり、生命維持に必須な細胞が死んでしまうことがあります。この状態を「凍傷」と言います。
麻痺した部分を温めてしまうと、この「凍傷」を起こすことがあります。冷えた細胞は、急激な温度変化に耐えられず、細胞膜が破壊されることがあります。そのため、麻痺した部分を温めると、「再灌流性障害」という症状を引き起こすことがあります。これは、酸素不足が生じていた細胞に、急激に酸素や栄養素が届いてしまい、さらなる細胞死を引き起こす状態のことです。
解決策
麻痺した部分を温める場合は、徐々に温めるようにしましょう。温かい湯船に浸かったり、ぬるめのお風呂で温めることが望ましいです。また、湯たんぽや電気毛布など、温度調節が簡単な温め具を使うのも効果的です。ただし、体温が上がらない場合や、麻痺部位に知覚がない場合は、治療を受けることをおすすめします。
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