世界最古の雑誌「ニコラス・ロランド」

ニコラス・ロランドとは？

ニコラス・ロランドは、1693年に出版されたフランスの雑誌であり、世界で最も古い雑誌の一つとされています。

当時の雑誌は、現在のように漫画や小説が溢れるものではなく、政治や科学、知識についての記事が多く掲載されていました。そして、その内容は特にフランス革命の影響を受け、自由思想の広がりを促すものとなりました。

ニコラス・ロランドの作者は、フランスの牧師・ジャン・バプティスト・ジョストという人物です。

彼は多数の著作を残し、知られていますが、ニコラス・ロランドを含めた多くの著作が出版された時期には、多くの出版物に対する売上に関する法律が存在していたため、匿名で出版を行っていました。

ニコラス・ロランドは、創刊当時から現代に至るまで、350年以上も続いています。

また、自由思想という点で、のちの革命、法の支配といった考え方にも影響を与えたとされています。さらに、フランス文学にも密接な関わりがあり、有名な作家・アンドレ・ジッドは、ニコラス・ロランドのことを「知性、熟慮、調和という3つの美徳を追求し、フランス哲学の原点にあたる出版物」と評しています。