カノンとは
「カノン」は、同じ旋律を複数の声部が交差しながら歌う形式の作曲技法で、バロック音楽に多用されました。今でも様々なジャンルの音楽で使われています。
パッヘルベルとは
パッヘルベルは、ドイツの作曲家でありオルガン奏者でした。彼は数々のカノン曲を作曲しており、中でも「カノン・イン・ディ」が有名です。
「カノン」がバッハの作品とされる理由
「カノン」は、バッハの名曲「G線上のアリア」(「決まりつけられた愛のテーマ」として有名)と同じく、バッハの没後に作曲家としての評価が高まったことから、「バッハの作品」として扱われるようになりました。また、レコード会社が「カノン」のレコードを作る際に、誰が作曲家なのか確認せずにバッハの名前を使ったという説もあります。
「カノン」はパッヘルベルの作品だった
実は、「カノン」はバッハではなく、パッヘルベルが作曲した曲だったのです。パッヘルベルが作曲したカノン・イン・ディをもとに、19世紀になってから別の作曲家が編曲して有名になったとされています。現在でも、カノンといえば「カノン・イン・ディ」を指すことがほとんどです。
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