ハンドドライヤーは実は菌の温床?

ハンドドライヤーは実は衛生的ではなかった?

最近は公共の多機能トイレや、飲食店などの多くの場所でハンドドライヤーが使用されています。手を乾かす際に便利なだけでなく、紙の使用量を減らすことで環境にも優しいと言われていますが、実はそんなに衛生的ではないかもしれません。

確かに、ハンドドライヤーは使い捨てペーパータオルと比較して、環境に優しいと言われている一方、多くの研究により、ハンドドライヤーは菌の温床になるということが明らかになってきています。研究によると、ハンドドライヤーから出る風は、手に付着している細菌を空中中に撒き散らしてしまうのです。

菌の大量発生と健康被害のリスク

研究が行われた分析によると、一般的な空気乾燥型ハンドドライヤーからは、手に付着した細菌が1回の使用で最大127台(コロニー形成単位)ほど飛散することがわかっています(出典1)。同様の調査では、ジェット式ハンドドライヤーから飛散する細菌数は、空気乾燥型の3倍以上もあることが明らかになりました(出典2)。

このような細菌の大量発生により、健康被害のリスクも発生する可能性があります。アレルギーや哮喘症の子供や高齢者など、免疫力が弱い人は、健康リスクが増大するためにハンドドライヤーは長期間使用しないようにする必要があるかもしれません。

解決策

ハンドドライヤーを使用した後、マイクロファイバー素材のタオルで手を拭くことをお勧めします。また、使用後のハンドドライヤーのフィルターを定期的に取り外し、洗浄することが必要不可欠です。米国疾病管理予防センター(CDC)は、コロナウイルスなどの感染症予防のために、手を石鹸と水で洗った後は、ペーパータオルか、使用後のハンドドライヤーを使うように勧めています。

まとめ

環境にやさしいハンドドライヤーは、菌の温床になるという悲しい現実があることを知っておくべきです。これからの生活の中で、細菌を気にして、いかに自分たちの衛生管理を徹底するかが大切です。

参考文献:

1. 2005年、2008年の研究

2. University of Connecticut School of Medicine, 2014年の研究。


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