「ハチミツ」とは、実は「多芸多才な職人」の意味

ハチミツにまつわる豆知識

一般的に「ハチミツ」と聞くと、花から採集された蜜を加工して作られた甘い味のある食品を思い浮かべる方がほとんどかと思いますが、実は「ハチミツ」には日本語の意味があります。

「ハチミツ」とは「多芸多才な職人」のことを指す言葉です。中世には、ある職種の人達が集まって組織を作ったり、お互いに切磋琢磨して技術を向上することを「ハチミツ組」と呼んだそうです。その由来は、蜜集めを行う蜜蜂のように、多くの分野で取り組んでいる職人達を重ね合わせたことからきていると言われています。

ちなみに、甘い味のある「ハチミツ」にも、様々な種類があります。

花蜜を原料とした「はちみつ」は、ミツバチが吸蜜した植物の種類によって、味や香りが異なります。「アカシアはちみつ」はさわやかな甘さで人気があり、「レンゲハチミツ」は濃厚でクセになる花の香りが特徴です。

一方で、蜂蜜を原料として作られる「はちみつ」とは異なる「みつばちのはちみつ」は、ミツバチが自分たちの分泌する蜜腺で作り出したものです。味は濃厚で、香りも花蜜を原料としたものと違った特徴があります。

「ハチミツ」という言葉には、意外な意味が隠されていました。多様性のある職人達を意味する「ハチミツ」と、様々な種類がある甘い味の「ハチミツ」。このように、一つの言葉には様々な意味があることがあります。