10億年前の地球は水の惑星だった？

海洋は現在の5倍以上！

10億年前の地球の環境は、現在のものとはまったく異なっていました。その頃の地球は、さらに若く、大気が現代よりもはるかに薄く、地球の表面は酷い放射線に曝されていたという研究結果があります。

一方、その頃の地球を覆っていた洋は、現代のものよりもはるかに大きかったのだという仮説があります。地球上に存在する水分のほぼすべてが、海洋の中に貯まっていたとされています。

当時は、陸地が今よりもはるかに少なく、また、温度も高く、地球上の水蒸気が高濃度に存在していたため、地球の表面に降り注ぐ雨は、現代よりも遥かに多かったのではないかとされています。

このように10億年前の地球は、水の惑星と言われるほど、海洋が巨大であったことが考えられます。

また、地球が水の惑星であったことは、生命の誕生にも関連しているとされています。

現代においても、シアノバクテリアなどの藻類は、光合成というプロセスによって酸素を生成することができます。このような生命が現れたのは、2億年以上も前のことでした。

10億年前に現れたとされる最も原始的な生命体は、光合成を行わず、放射線に強いことが特徴でした。

このような生物は、微生物としても知られ、海洋で発生した可能性が高いとされています。なぜなら、地球上において最初に液体が存在した場所は、海洋であり、そこで生命が誕生した可能性があるからです。

つまり、地球が水の惑星であったことは、生命体の誕生に不可欠な要素であったといえます。