世界最小の国、バチカン市国について

バチカン市国とは

バチカン市国は、世界最小の国であり、ローマ教皇庁が統治するカトリックの中心地でもあります。イタリア国内に位置し、総面積はわずか44ヘクタールで、人口も約800人と非常に少ない国です。

バチカン市国は、1929年にローマ教皇庁とイタリア政府が締結した「ラテラノ条約」によって成立しました。この条約により、ローマ教皇庁はかつての領土を失いながらも、独自の国家としての地位を確立しました。

バチカン市国の中心には、サン・ピエトロ大聖堂があります。また、バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂など、多くの美術作品が所蔵されている施設があります。

バチカン市国は、国連加盟国ではありませんが、イタリアを通じて国際的な外交活動を行っています。また、数多くの国と国交を結び、教皇が国家元首として各国の大統領や首相と会談することもあります。

バチカン市国は、エレベーターで上ることができる場所がありません。サン・ピエトロ大聖堂の上の展望台まで、551段の階段を登らなければなりません。