江戸時代に女性が使ったノートの名前は「御守り帳」

御守り帳とは?

御守り帳とは、江戸時代に女性が持ち歩いたノートのことです。当時、女性は学問が禁じられていたため、文字を書く機会が少なく、書くことができたとしても、男性と同様にノートを持ち歩くことができませんでした。そこで、女性は小さな紙切れに文章を書き留め、それを専用の箱に入れることで、自分の思い出や出来事を忘れないようにしていました。

御守り帳の由来

御守り帳という名前には、2つの説があります。

1つ目の説

最初は、「御守り」という言葉が、女性が身に着けるもの(髪飾り、香皿、薬入れ等)を指していたそうです。その中でも大切なものを保管しておく「箱」を、「帳」という言葉で表したのが、御守り帳の由来とされています。

2つ目の説

江戸時代のある女性が、実際に留守番をしていた家に泥棒が入ってしまい、貴重品を盗まれてしまいました。その女性は泣きながら、「御守りの入っていた箱を盗まれた」と言ったところ、家族が誤解して、紙切れに書き留めた思い出を入れた箱を盗まれたと勘違いし、大騒ぎになってしまったというエピソードから、御守り帳という言葉が生まれたとされています。

御守り帳の作り方

御守り帳を作るには、まず、和紙の小さな切れ端を集めて、糊でつなぎ合わせます。その後、小鳥の羽や花などの模様を描き、金粉を散りばめて飾りつけます。最後に、ノートと同様に、タイトルをつけたり、日付を入れたりします。

ちなみに、現代でも御守り帳を作るイベントや体験教室が行われています。手作りの御守り帳を持ち歩くことで、江戸時代の女性たちが持ち歩いていた思い出や感動を味わうことができます。


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