ブラックホールの豆知識

ブラックホールとは？

ブラックホールとは、非常に重い物体が極度に小さく、その引力が光すら逃がさなくするため、見えない「穴」のようになっている天体のことです。

ブラックホールの生まれ方

ブラックホールは、非常に大きな星が重力崩壊を起こした際に生まれます。星の核で行われている核融合反応によって生み出される光子の圧力が、星の質量によって支え切れなくなると、星は重力崩壊を起こします。この際に、核融合が停止し、核に残った物質が地球よりも小さな星の中に圧縮されます。この圧縮によって、星の重力場が異常に大きくなり、光も逃げられないほどの強い引力が生まれます。こうしてブラックホールが誕生するのです。

ブラックホールの一日の長さ

ブラックホールは、引力によって周りの物質を吸い込むことができます。この際、ブラックホールの周りにはアキレス腱と呼ばれる境界線が存在し、この線から内側に落ち込んでいった物質は決して戻ることができません。この現象によって、ブラックホールの表面には物質が付着することはありません。そのため、実はブラックホールには表面が存在しないのです。そのため、ブラックホールには「一日」のような時間がありません。

ブラックホールの大きさ

ブラックホールの大きさは、星の重力崩壊によって生まれるブラックホールの質量によって決まります。一般的には、太陽質量の10倍以下のものを「中間質量ブラックホール」と呼び、これより大きいものを「超大質量ブラックホール」と呼びます。最初のブラックホールが生まれた当初は非常に小さかったため、時間が経つにつれて成長していくと考えられています。