清水寺の鐘楼

豆知識1:重力に逆らえる建築

京都にある清水寺の鐘楼は、端から伸びた4本の柱の上に架かるように建てられているため、一見不安定な印象を与えますが、実は重力に逆らえる凄まじい建築です。

この鐘楼は「舞台の鐘楼」とも呼ばれ、清水寺の仁王門の前にあります。

階段を上がって2階の舞台に出ると、見晴らしの良い景色を一望できます。その舞台が、重さ約220トンもあるコンクリート製の柱4本の上に架かっているのです。

この鐘楼は、東京タワーと同じ高さだけありながら、地震や台風などの自然災害にも耐えるよう、強固に作られています。

また、建物の上にある梵鐘も外観だけでなく、重くて中々鳴らせないということで有名で、一度鳴らすためには、2人の打鐘師が力を合わせて、木槌で何度も叩きます。その音色は美しく響き渡り、それまでの労力も吹っ飛びます。

豆知識2:「竜宮の扉」の謎

清水寺の本堂にある「竜宮の扉」というサインボードがあります。

この扉には、太郎冠者がキヌタビにやって来たとき、龍神が出てこないという文が刻まれています。

なぜ「竜宮の扉」という穴の開いた扉が「出てこない」という文とともに本堂に飾られているのか、その謎は今も解明されていません。

豆知識3:思わぬ転落事故

鐘楼前には、転落事故のための「シート柵」という防護柵が設置されています。

2008年には、当時26歳の男性が、「舞台の鐘楼」から転落し、死亡するという事故が起きました。

そのため、安全対策として、防護柵などの設備が改良され、落下事故の防止に努めています。


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