ミイラになるプロセスは約2ヶ月

なぜミイラになるのか

ミイラとは、死体を防腐化するために行われる、内臓・筋肉・脂肪を除去し、殺菌・消毒を行った状態のことです。古代エジプト文明では、死後の世界への旅を助けるために、ミイラを作ることが一般的でした。

ミイラになるプロセス

ミイラ作りには、以下のようなプロセスがあります。

1. 内臓の除去

遺体の内臓を取り除きます。脳や肝臓などは、鼻や口から抜き取ります。

2. 殺菌・消毒

遺体を殺菌・消毒します。これには、エタノールや香辛料、ユーカリオイルなどを使用することがあります。

3. 筋肉・脂肪の除去

筋肉や脂肪を取り除きます。これには、切り離す、引き抜く、切り取るなどの方法があります。

4. 乾燥・防腐化

遺体を乾燥させ、防腐剤を塗布します。エジプトでは、乾燥には砂漠の砂を使用することが多かったとされています。

ミイラになる期間

ミイラになる期間は、気温や湿度、遺体の大きさなどによって異なりますが、一般的には約2ヶ月程度です。

現代のミイラ

現代では、ミイラの作り方は古代エジプト時代とは大きく変わっています。しかしながら、科学技術の進歩により、ミイラの状態を保存することができるようになっています。その中でも有名なのが、南極大陸で発見された「永久凍土ミイラ」です。このミイラは、推定500年前に死んだ子供のもので、死亡当時の状態をほぼそのまま保存されています。