鯉のぼりの意味
鯉のぼりは、端午の節句に飾る鯉の形をした風船のことです。風船を上げることから、自らの意思で上昇する鯉の力強さや、将来の健やかな成長を願う行事とされています。
由来
鯉のぼりの由来にはいくつかの説がありますが、最も有力な説は「源義経伝説」に基づくものです。源義経は、壇ノ浦の戦いに敗れて流れ落ちた館山城周辺に逃れました。彼は、息子の義朝を守るため、身分を隠して一家で住み込みで働きました。そして、鯉の力強さに想いを馳せ、養殖に打ち込みました。しかし、ある日突然、義経は鎌倉に召喚され、住み込み先を去りました。その後、住み込み先での鯉たちは、自分たちの力強さを証明するために、川を登り続けました。そして、鯉たちは龍になりました。こうして、将来の健やかな成長を願う風習が生まれたのです。
鯉のぼりの種類
鯉のぼりには、大小や色、柄など様々な種類があります。中でも、鯉のぼりの本数によって意味がある種類があるので、紹介します。
“五色鯉”
金・銀・黒・赤・青の5色の鯉のぼりを意味し、全国的に有名です。それぞれの色には、意味があります。金色は黄金色、銀色は銀色の象徴です。黒色は逆境を乗り越える力強い鯉の力強さを意味します。赤色は家族の健康や子孫繁栄を願い、青色は空や海を象徴します。
“こいのぼり”
直訳すると「鯉の上昇する」という意味で、名前の通り、たくさんの鯉のぼりが上昇して揚げられます。これは、子供たちの将来の願いを表すものです。
“吹流し”
長く細い布を風に揺らし、風になびく様子が美しく、祭りやお祝い事に欠かせません。
ということで、鯉のぼりは単なる風船ではなく、多くの意味が込められた文化的な風習です。
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