白鳥の雛の親離れは、おおよそ3か月後！

白鳥雛が巣立つまで

白鳥の雛は生後約24時間で巣立ち、親鳥が巣立った場所へ雛を連れて行きます。

その後、親鳥が飛び立ってしまい、雛はしばらく自力で生き延びます。約10日から2週間後、親鳥が再び現れて、雛に餌を与え始めます。

餌を与えられる期間はおおよそ3か月で、この期間が終わると雛は結束を解かれ、親離れします。

白鳥の親離れにまつわる言い伝え

白鳥の親離れが3か月というのは、ある伝承に由来しているとされています。

かつて江戸時代、伊勢湾で白鳥が狩られていました。ある時、白鳥を狩る猟師が、白鳥の親子を殺し、互いに抱き合ったまま海に沈めました。

すると、海神が怒って激しい嵐を巻き起こし、猟師たちは全員死亡しました。

その後、海神から「白鳥を狩ることは決して許されない」と言われ、白鳥は神聖な鳥として崇められるようになりました。

それ以来、白鳥の親子を殺してはいけないという教えが広まり、それが「白鳥の親離れは3か月」という言い伝えとして残ったとされています。