豆知識1:経済的な合理性がナイル川の長さに影響している
一般的に、ナイル川は世界最長の川であるとされています。しかし、実際にはアマゾン川のほうが長いとされる場合もあります。
この違いは、川の源流から河口までの長さをどう測定するか、という点によるものです。ナイル川は比較的直線的に流れており、上流部から中流部、下流部と、比較的明確な区分があります。一方でアマゾン川は複雑に入り組んでおり、川幅が広く、流れも比較的緩やかです。
そのため、ナイル川の場合、測定結果によっては、川沿いの水路や運河、河川改修などを考慮して、実測値よりも短く算出されることがあります。
豆知識2:古代エジプト文明の発展に貢献した
ナイル川は、古代エジプト文明の発展に大きな役割を果たしました。エジプトの農業はナイル川の増水に依存しており、毎年の洪水が土地を肥沃にし、営農に適した土地を確保することができました。
さらに、ナイル川は輸送手段としても利用され、陸地では行き来の困難な地域にもアクセスできるようになりました。また、河川が商品の交易などに利用されるようになったことで、エジプトは東西方向の交流ルートの中心地となり、独自の文化が形成されました。
豆知識3:最近の研究でナイル川の起源が新たに発見された
ナイル川は、ウガンダのビクトリア湖から発してエジプトまで流れ、地中海に注ぎます。しかし、ナイル川の上流部であるヴィクトリア湖以前の起源は不明でした。
そこで、最近の研究で、ナイル川の起源が、ウガンダ南部にある小さな湖である「ルヴィロ湖」にあることが判明しました。このルヴィロ湖は、ナイル川に比べてずっと小さいですが、ナイル川の物質循環に大きな影響を与えていることが分かっています。
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