火事の消火方法について

1. 消火器の使い方

火災が発生した場合、まずは消火器を使って自力で消火することが最も効果的です。消火器は、一般的に「ABCタイプ」と「BCタイプ」の2種類があります。ABCタイプは、木材・プラスチック・布類といった可燃物や、油・ガソリン・灯油などの可燃性液体に有効です。一方、BCタイプは可燃性液体にしか効果がありません。

消火器を使う場合は、まず安全な場所へ避難させてから、消火器のピンを引き、ホースを垂直に持ち上げ、ノズルを火元に向けて射出します。消火剤を垂直に吹きかけるのがポイントです。

2. 消火栓の使い方

消火器で消火できない大規模な火災の場合は、消火栓を利用することになります。消火栓は、地下に設置され、直径100mm程度の管によって水が供給されます。

消火栓の使用法は、まず消防車から配管を伸ばし、消火栓のバルブを開いて水圧を調整した上で、設置されたボディー上部の取っ手を上下に揺らすことで放水ができます。最大の水圧は約1.0MPaで、30分以上途切れることなく放水することができます。

3. 防火シャッターの役割

防火シャッターは、火災が発生した際に建物内部に火の手を広げさせないようにするための装置です。防火シャッターには、スプリング式やモーター式があります。

スプリング式は、バネによって自動的に閉まるので、停電時でも使用することができます。一方、モーター式は、電気モーターで制御され、カーテンタイプやシャッタータイプがあります。また、防火性能に応じて、1~4時間の耐火性能を持つものがあります。

4. 自動火災報知設備の働き

建物内に設置された自動火災報知設備は、火災が発生した際に、建物内の煙や熱を感知して自動的に警報を鳴らす装置です。消火活動をより早期に実施するためにも、必要な装備です。

自動火災報知設備の種類には、光学式、熱式、電気化学式、ガス式などがあります。光学式は煙を検知し、熱式は断線や過負荷などを検知します。電気化学式は、火災によって発生する化学反応を検知し、ガス式は一酸化炭素センサーを利用し、不完全燃焼の煙を検知します。


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