フランスに生まれた「オーストリア」のパン
クロワッサンは、フランスのパン職人がオーストリアから伝わった「クゲルホーフ」(Kipfel)というパンを参考に作り出したとされています。クゲルホーフは月牙形のパンで、オーストリアでよく食べられていたようです。
「ヴィエノワ」という製法の発明
一方で、クロワッサンがオーストリア発祥のパンであるとする説もあります。オーストリアでは、クゲルホーフを改良し、バターをたくさん使ったパン「ヴィエノワ」という製法が発明されました。このヴィエノワ製法をもとに、フランスでクロワッサンが作り出されたという説です。
「クロワッサン」という名前の由来
「クロワッサン」という名前は、月牙形のパンが十字架(croix)に似ていることから、フランス語で「小さな十字架」という意味の「クロワッサン」が付けられました。
いつから世界中で愛されるパンとなったのか
クロワッサンは、19世紀後半にフランスで流行し、20世紀初めにはフランスを超えて世界中に広がっていきました。アメリカでは、1920年代にニューヨークのフランス系パン屋がクロワッサンを作るようになり、一時は「フランスが生んだもので、アメリカでもうまく作れるかわからない」という広告も出されていたほどです。
最後に
今では、世界中で愛される代表的なフランスパンのひとつとなったクロワッサン。由来には諸説ありましたが、どちらにしてもおいしいパンが生まれるきっかけとなったのは確かです。
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