人間の五感のなかで、最も強く記憶に残るものは匂いである

匂いが記憶に残る理由

人間の嗅覚は、他の五感に比べて情報処理が早く、記憶と強く結びつきます。脳の嗅覚野は海馬と密接につながっており、嗅覚が脳内で処理されると記憶と結びつけられます。
例えば、あなたが子供のころに食べた母親の手料理の香りや、初めて出会った人の持つ香水の匂いは、今でも鮮明に思い出せるはずです。

匂いは、単なる情報だけでなく、感情にも強く関連しています。例えば、好き嫌いの分かれる料理の匂いや、恋人の香水の匂いなど、匂いが感情の記憶と結びつくことがあります。
匂いによって感情を刺激されることは、人間を動物としての本能に基づくものとされています。

匂いによって記憶を呼び起こせることを利用して、様々な場面で記憶力をアップすることができます。
例えば、試験勉強中に使った香水を、試験前につけることで、勉強したときの記憶を呼び起こし、効果的な記憶力のアップを図ることができます。