ゾウは水を飲み込んでいるわけではない！

豆知識

ゾウは、鼻の先にある「鼻栓（びせん）」と呼ばれる器官を使って、水を吸い上げています。鼻栓は、長い鼻管の先にあり、ゾウは口を閉じた状態でも、鼻栓を使って水を吸い上げることができます。また、ゾウの鼻栓には、鼻の中の水分を取り除くための特殊な構造もあるため、飲み込んだ水は体内に入る前に、きれいに濾過されています。

詳細

ゾウの鼻栓は、長さ1メートル近くにも及ぶ細長い器官で、鼻管の先端に位置しています。ゾウが水を飲みたいときは、鼻栓を水面につけ、鼻の筋肉を使って吸引力を発生させ、水を吸い上げます。鼻栓の中には、骨片や砂などの異物が入り込まないように、特殊な弁があります。また、鼻栓の先には、口を開けなくても水を吸い上げるための特殊な孔もあります。

ゾウの鼻栓は、水を吸い上げるだけでなく、飲み込んだ水をきれいに濾過する役割も持っています。鼻栓の内部には、鼻腔にある粘膜と同様の構造があり、水の中に含まれる砂や小石、微小な生物などを取り除くことができます。そのため、ゾウが飲み込む水は、通常、汚染物質や病原菌がほとんど含まれていないことが知られています。

まとめ

ゾウは、鼻栓という特殊な器官を使って水を吸い上げています。鼻栓には、水を濾過する機能もあるため、ゾウが飲み込む水は、比較的きれいで安全であることがわかりました。