マーベル・コミックの初期作品はホラーやロマンスが中心だった

マーベル・コミックの誕生

マーベル・コミックは、1939年に「トレジャー・コミックス」を創刊した出版社、ティムリイ・コミックスが前身である。1941年、ティムリイ・コミックスは「マーベル・コミックス」に改名した。

当初は、主にスーパーヒーローものの作品を発表していたが、1950年代から1960年代にかけては、多様なジャンルの作品を展開した。

初期作品のジャンル

マーベル・コミックの初期作品は、スーパーヒーローもの以外にも、ホラーやロマンスが中心だった。

特に、1950年代に発表されたホラー作品は、そのグロテスクな描写から「コード・シールド」と呼ばれる自主規制制限を受けたため、一時的に発表が停止されてしまった。

また、ロマンスものについても、少数派を描く現代的な作風で、当時の大衆的な価値観からは問題視されることが多かった。

スーパーヒーローもののブーム

1960年代に入ると、『ファンタスティック・フォー』、『スパイダーマン』、『アベンジャーズ』などのスーパーヒーローものがヒットしたことで、マーベル・コミックはその後、スーパーヒーローものに注力するようになった。

その後、スタン・リー、ジャック・カービー、スティーブ・ディッコらのクリエイターたちが手がけた作品が、マーベル・コミックの代名詞ともいえる「マーベル・ユニバース」を形成し、今なお愛され続けている。