ハチの一生と働き方についての豆知識

ハチは一生でどのような役割を果たすのか？

ハチは一生のうちに様々な役割を担います。成熟した女王蜂は卵を産み、働き蜂は巣の清掃や卵の世話、受粉、餌の調達などを担当します。そして最後に繁殖を行う男蜂が生まれて巣を出るまでの一生が終わります。

女王蜂が産んだ卵は、働き蜂や男蜂とは違い、巣の中心にある「女王房」と呼ばれる専用のスペースに置かれます。そこで専用の栄養を与えられることで、働き蜂や男蜂よりも大きく成長し、女王蜂になるための特別な体質を持つようになります。

ミツバチが作る餌は「蜜」と「花粉」の2種類があります。蜜は様々な花から集めた甘い蜜を巣内に持ち帰り、酵素を加えて蜜を発酵させ、保存できるようにします。一方、花粉は酵素を加えて保存することができず、すぐに消化されるため、巣内に直接運ばれ、食べられます。

夏には様々な花が咲くため、ハチが集める花粉の種類も多彩です。一方、冬には花が少ないため、ハチは特定の植物から集めた花粉を保存しておく必要があります。そのため、夏に集めた花粉と冬に集めた花粉は異なる種類のものが多いです。