「東大寺大仏殿」は天井がない？

背景

奈良県にある東大寺大仏殿は、東大寺の敷地内に建てられた国宝指定の建築物であり、高さ約15mの真鍮製大仏像が祀られています。その大きさからもわかるように、屋内の大仏殿も非常に大きく、多くの観光客が訪れる名所となっています。しかし、この大仏殿には天井がないというのはご存知でしょうか？

理由

「天井がない」と言っても、建物がさらし台のようなものになっているわけではありません。実は、大仏殿は建築的に「中空式」の構造になっているため、天井が必要ないのです。中空式とは、支柱や梁、壁を極力減らして建物を支える構造であり、天井無しでも建物全体が安定している仕組みになっています。中空式のため、大仏殿内部には大仏像の頭部や顔の部分が見えるようになっており、迫力ある姿を見ることができます。

その他

東大寺大仏殿の中空式構造は、平安時代に日本で初めて用いられたとされ、大仏殿の歴史的な価値を高める一方、現代の建築物にも影響を与えています。また、「中空式」と聞くと、模型やオブジェなども作りやすいため、アート作品の制作でも用いられることもあります。

東大寺大仏殿は、「天井がない」という特徴を持つ建築物です。建築的に「中空式」という構造になっているため、梁や壁を極力減らして建物全体を支え、天井が必要なくなっています。これによって、大仏像の頭部や顔の部分も見ることができ、迫力ある姿を体感することができます。この中空式は、日本で初めて用いられ、現代の建築やアート作品にも大きな影響を与えています。