サケの生態
サケは、河川に遡上して産卵し、稚魚となって海へ戻るサイクルを繰り返す、旅する魚の代表的な種類の一つです。
サケは、生まれ育った川に遡上し、水の流れに逆らって対象地点まで上っていきます。その途中、酸素濃度が低くなったり、水温が高いといった環境要因に左右されますが、何とか目的地に到着すると、水深が浅く、水流の緩やかな場所にて産卵を行います。
サケの産卵
サケは、産卵のために、まっすぐに泳ぐよりも浅瀬に進み、身体をこすりつけるようにして進んでいきます。そして、メスは尾ヒレで石を掘ったり、泥をかきわけたりして巣を作ります。それに対して、オスはメスに付き従い、産み落とした卵を受け取り、精子をかけます。これを繰り返し、卵が全部宿るまで何度もやりとりをします。
一生に一度だけ?
一説によれば、サケは一生のうちに一度だけ産卵すると言われています。サケの体力は、遡上中に消耗しきってしまい、稚魚の頃には栄養不足により成長が遅れ、肉体も貧弱になってしまいます。そのため、稚魚としては生き残りづらく、大きな体を維持することができないのです。このため、サケは一生のうちたった一度、命をかけて産卵に挑むのです。
しかし、最近の調査によって、稀に2回、3回と産卵するというサケもいることが判明してきています。
コメントを残す