日本語においてコンピューター入力のQWERTY配列はなぜ使われるのか？

QWERTY配列の歴史

QWERTY配列は、アメリカのクリストファー・ショールズが作成した最初のタイプライター「リモント・ショールズ・アンド・グラブズ社のモデル1」に採用され、その後広まったものです。当時、タイプライターは打鍵速度を上げるために改良が施され続けられており、QWERTY配列もその一つとして考案されました。

当時、タイプライターは鍵盤に紙にインクを移す金属製の文字の棒をつなげた機械であったため、打つときに文字棒が重なり合うと動作が滞るという問題がありました。そこで、隣接するキー同士の打鍵間隔を広げることで、文字棒が干渉しないようにすることが考えられ、QWERTY配列が生まれたとされています。

日本語とQWERTY配列の関係

QWERTY配列が日本語のコンピューター入力に用いられる理由は、主に歴史的な経緯と技術的な制限からです。当初、日本語のコンピューター入力には、仮名文字を全部半角で入力するJIS配列が採用されていました。しかし、日本語の入力に必要な文字数が多いうえに、JIS配列では仮名文字や漢字が入力しにくいという問題があったため、QWERTY配列が採用されるようになりました。

また、日本語のコンピューター入力においてQWERTY配列を採用することで、英語圏と同じキーボードを使い回せるというメリットがあります。これによって、海外の製品を導入しやすくなったうえ、海外向けの文書などもより簡単に作成することができるようになりました。

まとめ

QWERTY配列は、タイプライターに採用されたことで広く普及し、それが日本語のコンピューター入力にも採用された背景があります。また、英語圏と同じキーボード方式を採用することで、海外とのやり取りがスムーズになるなどのメリットもあります。