背景
日本では、喫煙が大きな社会問題として扱われています。そのため、公共交通機関においての喫煙は禁止されています。しかし、かつては新幹線にも喫煙席が存在していました。しかし、現在新幹線には喫煙席がないことをご存知でしょうか?
喫煙席廃止の経緯
新幹線における喫煙席は、1964年に登場した0系新幹線から設置されていました。当時は、機内の空気が常に循環していると考えられ、また喫煙席と禁煙席を分けることで、問題を解決することができるとされていました。
しかし、実際には機内空気の循環は不十分で、喫煙席からのタバコの煙が禁煙席まで達することがあるという問題が指摘されました。また、喫煙者と禁煙者のトラブルも多発したことから、新幹線における喫煙席は1987年に撤廃されることになりました。
喫煙席のなかった特急列車とは?
新幹線だけでなく、一部の特急列車にもかつては喫煙席が存在していました。しかし、現在では特急列車においても喫煙席は廃止され、全面禁煙となっています。しかし、大正時代から続く寝台列車「あけぼの」には、禁煙車両と喫煙車両があるという珍しい例外があります。
まとめ
現在の新幹線には喫煙席は存在しません。かつては喫煙席がありましたが、機内空気の問題やトラブルなどから廃止されました。全面禁煙の公共交通機関が当たり前の今日、喫煙車両がある「あけぼの」の存在は、なんともレトロな雰囲気を醸し出しています。
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